一枚の写真が出来るまで・・

この作品は、モデルと僕の二人で創っている

僕の役割は、写真家がするような当然のことで、

モデルは、場面のコーディネイトからポージングまでをこなす

まぁ、モデルがスタイリストの役割まで受け持っていること

・・こうして、一枚の写真が出来上がる。

奇異に映るかもしれない・・

この画像、ちょっと奇異に映るかもしれない

頭部が見えないし、ポージングにも統一感がない

それでも、

肢体の質感と造形、特に上体の部分が綺麗に見えればすべて良い

極端に言えば、

下手な写真でも、際立って美しく見える部分があればそれで十分

ここでも、全ては相対的なもの。

 

Body Painting 2

限られた時間(90分)で描き切ってしまうスピードと集中力が必須

下着など付けずに、普段通りヌードの状態で描いていく

光はバランスよく当てているが、平面ではないので、

既にグラデュエーションは出来ている・・・と考えている

 

創作後の感想・・・創作と言っても、描くことから撮影することへと2段階の工程を経て出来上がるので、体力はもちろん精神力が問われる

新しいキャンバスの上に絵具を置く瞬間に覚える緊張感とは別に、いやそれ以上に、

様々な感覚を覚える・・

生身の素肌に絵具をのせる、モデルの息遣い、体温、、、

この上ない贅沢と言えばその通りだが、クリエイターならば「結果」が問われる

 

この創作は、モデルとクリエイターの信頼関係があって、成り立つこと

クリエイター側が動じているようでは話にならない

”足腰が甘い”人にはお勧めできない。

 

このような創作する場合、

普通なら、髪をまとめて(くくって)、人体をトルソーのように仕立てて

描き撮影する

「私の普通」と「他の多くの人たちの普通」は、

この点において異なっている。

 

 

 

 

 

Body Painting 1

このボディーペインティングですが、様々な難しさがあることを記しておきます

先ず、安全面から・・

絵具は小学生が使う12色位の(口に入れても)安全なものを使うこと

100均では信用できないので、ちゃんとした文具屋さんで手に入れるてください

それから、モデルをされる方がアレルギーなどの問題がないかを確認すること

僕はネットで調べて、片栗粉を使いました(お湯を沸かして、ゼリー状の解き湯を作っておく)

これだと、肌に付着せず、すぐに洗い流せるからです

 

それと、生身の肌の上に絵筆を走らせるわけですから、

普段描いているキャンバスの上と違うこと、

自分の腕にでも描いて、前もって練習しておきましょう

それから、空いている方の手で肌に触れることのないようにしましょう

彫刻家でもない限り、立体に絵を描くことはなのですから、想像以上に時間がかかります

かなりのスピードで描き切ってしまうこと(この場合は、立ちポーズで手足を開きかげんにする楽なポーズ。同様のポーズを維持するのは20分が限度で、休憩を10分入れて、総時間は90分以内にする)

描き終ってから、そのまま撮影に入るわけですから、描き手と撮り手を連続してこなすことになる。僕の場合は、描く自分と撮る自分が”違う人”なので、その切り替えがきかず、撮る人に成り切れた時は既に絵具が落ち始めてました。(モノクロになってますが、原画は色彩があります) ちなみに、モデルがばりばりのダンサーなのでこのポーズが可能。

 

背景に大切さ

当然のことだが、写真には背景が写り込む

この背景画は、とある画家の作品

僕はシャッターを押しただけで、

アンティークな椅子から、羽織った布、ポージングまで

全てはモデルが揃えたもの。

カメラもレンズも全て、NIKON

この画像は、ほぼ原画に近い

もちろん、トリミングはしてあるし、赤外線フィルタなる編集をしている

この、ソフトでの赤外線フィルタなるもの、白黒写真では特に”有効”で、

独特な世界を創る、

ただし、ソフトによってはかなり画像が劣化することもある。

 

 

”カルヴァッジオ”  のようだ・・

ここにあるのは、たぶんモデルの感性でもなく、写真家の狙いでもない

それぞれの感性が化学反応を起こし、全く別のものを創らせた

コラボの成せる業・・

 

たぶん、モデルにとっては”自分”ではなく、

写真家にとっては、レンブラント以前の何処かで見たような絵画に思える

 

モデルからのコメントでは、 ”カルヴァッジオ”  のようだ・・とのこと

僕は、その名も作品も知っているが、”把握”してない

その頃の絵画は、レンブラントでくくれてしまっている。

(参考)レンブラントは、Rembrandt Harmenszoon van Rijn 。この国では、レンブラントと言うが、海外では、van Rijn(ファン・レイン、フランス人はベイ・リジン)と発音していたように記憶している。Rembrandt とは、出身地名か代々受け継いできた職業名なのだろう。 ちなみに、Leonardo da Vinciをダ・ビンチで共有しているのはこの国だけで、Leonardo(レオナルド)と言い、僕の作品の中にはLeonardo lightなるものがあると言っていた。 当時、レオナルドという話になった時、サッカーの話にかわったのかと思った・・

・・・ 追記 ・・・

この画像をFBに載せたら、一発 ”レッドカード” が出され、1週間操作不能になった

この画像なら、画像認識では、引っかからないはずで、

たぶん「誰かの通報」であろうと思われる

疑心暗鬼になるのは嫌だから、それ以上は考えないようにしよう。

彼の地で好まれる写真

このような画像が、「作品」として、好まれるし、評価も高い

特に、EU圏では

 

僕にとっては、試作品の一枚に過ぎませんし、そのベクトルも異なる

それと、”彼らと同じ土俵”に上がるつもりもない。

 

「商業写真」と「作品撮り」

簡単に言えば、目の肥えた人が額に入れて飾りたいと思うような写真は

「作品撮り」であり、アート作品と言える

 

「商業写真」に関しては、ファッション雑誌を例にとると分かりやすいのですが、

そこに写る衣装などに主体があり、観る者に「カッコいいな・・買いたいな」と

思われるような写真であることが優先される

それと、ブランドイメージという ”別次元の価値観” もあり、

その頂上は最も高いのかもしれない・・

 

グラビアやアイドル写真においては、

「可愛いな・・セクシーだな」などという思いを、

より多くの人たちで共有できる写真のこと

・・・このことに関しては、コンビニの雑誌の欄に並ぶグラビア写真の前を通るだけで、

とっても恥ずかしい思いをするのは僕だけだろうか

(この国だけなのだろうかね・・写真文化が幼稚なのは)

 

この画像については、 ”きわどい領域” にある

人物にあたるライティングがグラビアっぽいね、

背景の光の入り方も、怪しい・・

でも、これは僕の ”真骨頂” であり、

通俗性とアート性の境目を際どく行き来する感覚がスリリングで好み・・。

 

「商業写真」と「作品撮り」の違いを分かって撮っている写真家は案外少ない

なぜなら、写真家の多くはどちらかに偏っているから・・

現実的には、商業写真撮りに慣れている人には作品撮りは難しいし

作品撮りばかりやっている人は、クライアントに応える写真を撮るのはもっと難しい

例外的に、どちらもやっていける写真家もいるし、

商業写真を撮っても作品撮りレベルに仕上げちゃう人もいる

 

世界は広くて、海外のファッション系の雑誌などで活躍する写真家の技量は圧倒的!

「商業写真」とか「作品撮り」とかという概念を超えているのかもしれない

レベルの高い商業写真家だけが、お金を稼げるのは世界も日本も同じ

 

僕の場合は、作品撮りとして写真は海外で少しは売れるが、生計を立てるまでには至らない。