
Dancer’s Image U.K. ――動きの中に宿る美
ダンサーを撮るということは、静止した身体を撮影することではない。
むしろ私は、動きの中に生まれる「一瞬」を探している。
踊っている身体は、決して同じ形を二度と見せてはくれない。腕が伸び、身体がひねられ、髪が宙に舞う。その一瞬には、次の瞬間には消えてしまう美しさがある。
写真とは、本来「止める」ためのものなのかもしれない。しかしダンサーを撮影していると、私は逆に、写真の中に「動き」を残したいと思う。
ポーズを作ってもらうのではなく、踊りの流れの中から自然に生まれる身体の線を追う。そこには、モデルと写真家という関係を超えた、ひとつの表現が生まれる瞬間がある。
特に英国のダンサーたちが持つ身体表現には、どこか知的で、同時に野性的な魅力を感じる。鍛えられた身体は美しい。しかし私が惹かれるのは、筋肉そのものではない。その身体を通して表現される「感情」や「意思」である。
シャッターを切る瞬間、私はその人の身体だけを見ているのではない。
その人が何を感じ、何を表現し、どこへ向かおうとしているのか――。
写真には、目に見えるものだけではなく、目には見えないものまで写り込むことがある。
だから私は、ダンサーを撮る。
美しい形を保存するためではない。
一瞬だけ現れて、永遠に消えてしまう「生命の動き」を、写真という静止画の中に残すために。
Dancer’s Image U.K.
それは、動く身体と、止まった写真との間に生まれる、小さな奇跡なのかもしれない。










