「生きている人へ」

「生きている人へ」

一人を知れ

一人ではなく 

独りを

目には見えない繋がりで

雁字搦めになりながら

私たちは皆 独りを味合う

一人を知れ

一人ではなく 独りを

自己と対話する時

初めて出逢う自分がいる

初めて他者を思いやれる

独りは寂しいものではない

悔しくて涙が出る

苦しくて 寂しくて 情けなくて 恋しくて

そんな心の動きに敏感になれ

独りで じっくり

つぎの瞬間 貴方に差し出される

涙をとめる何か 信じれば良い

目には見えない沢山の想いに支えられると

いつか貴方が

「生きている人」を支えるまで

          詩:井上摩耶

ある時、山小屋に泊っていた

目が覚めて窓の外を見たら、この光景を目にする

そんなことは起こりうるはずはない

あり得ないことではないが、非現実の世界

全てはこの一瞬から始まる

ここで完結することでない。