
江戸時代ごろから始まる「花魁」文化を
京都の伝統的花魁衣装を基にして撮影した。
吉原の花魁衣装などとは趣を異にする。
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Traditional Arts Oiran
Model : M . F.
Studio : Maiko(舞香) in Kyoto


日本の伝統美の一端を担う「花魁」美
高級な遊女でもある花魁が「テーマ」
貧しい農村などから買われてきた子女、
しかし、教養と芸事を身に付け、
江戸時代以降の伝統文化を知る・・
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たとえ、遊女とはいえ、
教養と芸事を身に付ける機会を与えられ、
他国には見られない
日本文化の豊かさを知ることが出来る。
Traditional arts Oiran in Kyoto

花魁をテーマにして、
たくさんのモデルを撮ってきたが、
このモデルの場合は、
遊女にしては上品過ぎることもあり、
花魁らしい”絵”にはならないようだ。


Maiko(舞香)には予め、
展示会に使う画像撮影であることを
伝えていたことから、
優れたスタイリストが付き、
撮影現場にも恵まれていた。

この撮影で難しかったのは、
モデルが背が高いこと。
168cmあり、
日本の家屋では高さ的無理があったこと。


このカテゴリーでは唯一シリアスな画像。
このページの画像は全てを5時間で撮影。
5000ショットも撮れば、
中にはこのように写り込むこともある。




日本の伝統美を撮ろうとすれば、
難しいのは、色彩コントロール。
編集段階では、
強い色彩をどう抑え込むかが勝負。
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また、データ取得時から、
彩度が強く出ないように
カメラ側の設定をしておくことが大切。
ここに展示した画像のほとんどは
トリミングと色彩コントロールのみ。
レタッチなどはほとんどしてない。



ちょっと白飛び気味だが、
画像が気に入っているので載せている。
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花魁特有の品性に欠ける?艶っぽさとか、
悲哀などが撮れてません・・。
撮影前のコミュが足りなかったのか、
モデルが演出できなかったのか、
僕が撮りきれなかったのか、、、
反省、反省、


背中は何を物語る・・
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ここでも、僕の撮影は
ポージングを止めることはないので、
多少のブレはあるかもしれない。
”勢い”が大切なのでブレることは仕方ない。
美しさを凝縮したような画像
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ショーツが和風ではないことは承知の上。
(展示会では使いません)



これまで公開してない画像を多く載せてます。
”実物”の公開は、サイズA1くらいにして、
来年の中国芸術大学での展示会に使用予定。
・・コロナが治まればですがね。

着物は、スタジオに用意されたものから、
私が選んでいる。
この黄色は”危険”な気もするが、
アートとして勝負してみた。
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常識的に考えれば、
ビジュアル的に品位に疑問が出るかもしれない。


ライティング機材は東京から持ち込み、
レンズは2本、カメラは3台用意した。
立ち位置は指示するが
ポージングなどは一切指示していない。
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やっぱり、色合いが難しい・・
それと、黄色が勝っている印象があり、
肌の色合いが美しく見えてこない。
カメラ側の設定は、どれもほぼ同じですが。


休憩しているところを撮っている。
カメラ意識がないので
良い写真が撮れることも多い。


このモデルは表情を創ることがとても上手い。
私が指示したものではないし、
具体的指示などは、私にはできそうもない。


写り込みに問題はあるが、
モデルの気高さは見事である。
とても魅力的な表情を捉えているが、
ますます、花魁のテーマとは離れていく・・


吉原のような”売春宿”は
全国的にはに規模は異なれ、
存在したと思われる。
また、地域によって様々な衣装、
慣習などもあったものと思われる。
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私個人としては、
京都での衣装がもっとも好ましい。
こんなポーズでも
花魁には見えない。


撮影現場を写している。 和室を二部屋、背景を赤でデコレーションした部屋を一室使用。 この時は貸し切りで、それなりに費用はかかりました。 最近、こういう費用と体力をかけた撮影をしなくなってきている。

スタジオから外に出ての撮影。
Studio : Maiko(舞香)の玄関にて・・
暖簾を背景にすると
柔らかい美しさが出る。
この時、外は曇りであった。


Studio : Maiko(舞香)から出て、
街路でのショット。
風情があって良いですね。
この中でのベストショットとしておこう。
足元を見れば・・


撮影時の年齢は聞いてないが、
女性としては
これくらいが美しさのピークかもしれない。
個人差はありますが・・


目を大きく開けているシーンと
下のように閉じているときを対比してみる。
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これは普通に言えば、下手な写真。
まぁ、上手じゃなくても良いのですが・・
私個人としては、
眼を閉じているときが好きだ。



途中、談笑しながら撮っている。
新たな背景を使用。


ここからが、踏み込んだ撮影になっている。
私の撮影では、
基本、影が出ないようにすることが多いが、
この場合は、一灯でもあり、
影の活かし方が迫力の決め手となる。


影と実像との対比が面白い。
こうして展示する場合は、
縦横比を考えずにトリミングできるが、
出力する際には
縦横比は1:1.73 くらいを想定することになり、
制限が加わる。



障子を背景とすると、外の光が逆光のようになって差し込んでくるが、この日は曇りで、柔い画面になった。


背景は赤の生地一色である。
展示会に使うなら、
生地のしわをレッタチして直す必要がある。


左は全体像であり、
下はその部分の拡大画像である。
Maiko(舞香)の女将(経営者)が言うには、
これほどまでに美しく写り込む”花魁”を見るのは
初めてとのこと。
Studio のホームページに使いたいとのこと。


後ろから見ると、異なる趣がある。
和服で、このようなポージングが
自然なのかどうか、私には分からない。


これらの画像は、2016年1月に撮影。
Nikon D3x Nikon D4 を使用。
D3xに比べるとNikon D4は飛躍的に進化。
現在は、D5の時代なのかな?
私は、軽量化したD810の方へシフト。
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カメラの進化というのは、
よりクオリティーの高い画像が、
より簡単に撮れるというだけ。
最近、D810にそろそろガタがきていて、
考えてみれば、一月に15000ショット、
5年で、70万ショットくらいはいってるはず。
Nikonはほんとうに丈夫だね。

この日、最後のショット、昼から始めて夕方の自然光で。 私は東京から、モデルは徳島から京都へ、二人とも日帰りでの撮影、帰りに食べたうどんが美味しかった。 この撮影後、7か月後には双子の母親に、この時、お腹にいたのですね ・・感慨深いね。
Nude Art Works