人肌に墨絵を描いていく

人肌に墨絵を描いていくというのは、今回が初めてで、キャンバスと違って女体は立体であり、面の質感は人肌であるがゆえに、体温があり肌特有の弾力性もある。 洗い落としやすい墨汁を使っていることもあり、墨の定着は難しい。

モデルも私も意気投合して”作業”に夢中

墨だけで女体に模様を入れる

墨だけで女体に模様を入れるのは初めてのこと。

この試練が「作品」を生んだかどうか、現時点では分からない。

私は書家ではないので、文字を入れることは難しい、

というより、書家の方々に失礼にあたる。

今回、私の提案に快く受け入れてくれたモデルに感謝したいし、

彼女も同様に十分すぎるほど「創作」を楽しめたと思う。

今回のコラボには、モデルも私もこれ以上ないほど夢中でやれた。

そのことが、何より意味のあることと思っている。

ストーリーがあると良いね

ストーリーがあればよいですね、それも、シリアスな・・

いつか必ず素晴らしい作品モデルとなれる! 私は、彼女からいろいろとこれまで相談を受けてきた。 「もう少し肉付きが良い方が良いのか?豊満な肉体になりたいが・・」などと。 私は「その時々の自分自身で勝負すれば良いことで、モデルの価値は容姿などの優劣で決まることでなく、自身の心・感性の在り方、表現の創り方にある・・」と応えている。 一例ではあるが「ラストシーンで、目線は地平線の彼方にあり、それまで生きてきたストーリーが蘇るような、そんな透明な眼差しがあれば素晴らしいこと」 

それでも、内側の見えない筋肉は鍛える必要がある。 なぜなら、美術モデルの”生命線”は在り来たりなポーズではなく、普段のクロッキー会では見られないような(3分も持たないような)ポーズを20分して見せるとか、描き手を退屈させないことが重要。 15分以降、突き上げた手が震えていたモデルを覚えている。 その日の描き手には緊張感が走っていたことを今も覚えている。

それまでのストーリーが蘇るような透明な眼差し

見る側の創造力は働きます

ポートレイトというのは、顔が欠けている画像というのは珍しいのですが、顔の表情が見えない分だけ、見る側の創造力は働きますね。

Time of trouble