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これまでなら、日本語になかった概念を言う場合、
長い言い回しになったりすることがあり、
それを英語で言えば一つの単語済ますことが出来る・・
オルタナティブ(alternative)とか属性(attribute, property)とか
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そういう外来語をそのまま使う人は、
物事をシンプルに分かりやすく伝えたいために使っているだけで、
難しいことにしてるわけではありません。
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何だか変だなぁ・・と思っていたことがあって。
「日本の空白の30年」というのがあって、
まあ、この国は30年間、ほぼ成長してないわけですね、
GDPが1990年から今日までずっと横ばいを続けている。
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この国の潜在力(ポテンシャル)を考えてみれば、
原材料やエネルギーはほとんど輸入に頼っているわけで、
食糧の自給率は50%切ってるし、
資源や食料(農業)に関して言えば、ぜんぜん豊かではないわけです。
GDPも個人所得もそんなに高くなりようがないわけです。
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政府の判断(舵取り)が間違っていた‥と言うようなことを
経済学者とか評論家みたいな人たちが盛んに言ってるわけです。
小泉政権下の竹中平蔵あたりから、財政支出をケチったからだとか・・
そして、今もそれが続いているとか・・
データを出しながら、もっともらしく叫んでるのです。
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他の国々を見れば、確かにここ30年でGDPは2倍も3倍にも伸びているのですが、
それを、政府の判断(舵取り)が間違っていた‥というのは、
あまりに短絡過ぎて、データの見方も分かってないのじゃないか!と思うわけです。
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私がそのデータを見て思うことは・・
日本の潜在力(ポテンシャル)を考慮すれば、
1990年くらいにピークに達していて、
既に”伸びしろ”がなかったのじゃないかな・・と思うのです。
他の国々は、発展のスピードが緩やかだったので、
現在に至っても成長していると考えれば良い・・と。
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そもそも、GDPという”概念”は100年前に言われだしたことで、
経済規模の大きさを測る概念で、
その国が戦争したら、どれくらい強そうか・・という指標に過ぎないのです。
GDPを総人口で割れば、個人所得になるのですが、
個人所得が高いことと国民一人1人が幸せであるか・ということは別問題で、
”豊かである”ことと”お金持ちであること”をごっちゃにして考えてますね。
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こういう話に反応するのは、50歳以上の方々で、
それは当然ですね、今、30歳の人から見れば、
生まれた時から現在に至るまで、金銭的には豊かになってないわけですし、
・・っで、それが当たり前だと思っているのです・

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Tef 006