
・

・
Imagine / John Lennon
和訳 Akihiro Oba
Imagine there’s no Heaven
It’s easy if you try
No Hell below us
Above us only sky
Imagine all the people
Living for today…
Imagine there’s no countries
It isn’t hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace
You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will be as one
Imagine no possessions
I wonder if you can
No need for greed or hunger
A brotherhood of man
Imagine all the people
Sharing all the world
You may say I’m a dreamer
But I’m not the only one
I hope someday you’ll join us
And the world will live as one
想像してごらん 天国なんて無いんだと
ほら、簡単でしょう?
地面の下に地獄なんて無いし
僕たちの上には ただ空があるだけ
さあ想像してごらん みんなが
ただ今を生きているって…
想像してごらん 国なんて無いんだと
そんなに難しくないでしょう?
殺す理由も死ぬ理由も無く
そして宗教も無い
さあ想像してごらん みんなが
ただ平和に生きているって…
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
きっと世界はひとつになるんだ
想像してごらん 何も所有しないって
あなたなら出来ると思うよ
欲張ったり飢えることも無い
人はみんな兄弟なんだって
想像してごらん みんなが
世界を分かち合うんだって…
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね
でも僕一人じゃないはず
いつかあなたもみんな仲間になって
そして世界はきっとひとつになるんだ
<出典> https://ai-zen.net/kanrinin/kanrinin5.html
・
このジョン・レノンの「イマジン」は1970年代の大ヒット曲。
新しい世界秩序を予感させる「グローバリズム」の始まりを思わせた記念碑的な楽曲。 これまでの西欧諸国のキリスト教観を打ち破る”唱え”が語られている・・天国も地獄なんかも、在りはしないよ・・と歌われている。 このフレーズには、キリスト教の現世と来世の”説教・教え”を真っ向から否定し、無宗教を説いている。 続けて、国境などはあってないようなもの、そう思えば、戦争もなくなるよね・・と説いている。 時代的背景を考えれば、宗教的な対立、国境があるが故の領土問題、そして、イデオロギーの対立から生まれた冷戦も超えていけるはずと語っている。 世界が一つになれば、争いごともなくなり、夢ような”世界・ユートピア”が開ける・・と歌ったわけである。
グローバリズムがそうであるように、古くはマルクス主義が出てきた当初も同様な”ユートピア”を多くの人々が描いた、そして、ロシア革命と共にそのユートピアを実現するための共産主義国家が生まれた。 共産主義国家とは、一党独裁であり、最も大切な”自由”を奪われること。 経済活動においては生産性は上がらず、汚職が蔓延し、社会自体が腐敗していくこと。 ロシアと東欧諸国では、75年間で共産主義国家は終焉を迎えた。 ところが、中国共産党は今年で73年目を迎えるが、当然のごとく国内に様々な問題を抱え、覇権主義的な独裁国家となり、モンスターと化している。 共産主義に限らず、主義(イズム)というものの怖いところは、自分たちと同様な価値観を世界中が共有すれば”理想”が叶うとと信じていること。 だから、世界征服を目指してモンスターと化していく。
マルクス主義とか20世紀後半のグローバリズムは、理念は正しいでので、多くの知識人が支持してはいるが、それを実践すれば、惨憺たるものであることは歴史が証明している。 現代の若者たちの間でも、マルクス主義の信望者は増えつつあり、”理念(信仰)”は蔓延っていくのでしょう。 理念は正しくとも、実践すれば惨憺たる結果を生むこと・・ 現在の国際情勢を考えるとき、世界が向き合わざるおえない大きな試練となってます。

・

・