初舞台であり、”慣れ”というものはない 主人公「また、好きになる。」――写真に残るのは、夏の記憶と一瞬の表情

フォトグラファーが写真を撮ることの意味は、モデルをする人にとっては撮られることの意味にも重なる。 

この人は、とあるモデルさんの紹介でアクセスしてきたことから始まる。 この人のインスタやFBを参考にして撮影準備に入る。 動画などもあげているのでイメージはしやすいかったが、実際にお会いしたら、最初はとても緊張してる様子。 30分くらいいろいろと話していくうちにその緊張は解けてきたが、やっぱり初めての撮影となると僕の側でも(そのような素振りは見せないようにしているが)かなり緊張している。 複数回撮っている人の場合は、前よりも良い撮影にしなければ・・と考え、プレッシャーがかかり、初対面の時以上に緊張することもある。 

ここで載せてる画像を見れば分かるように、普通の人たちにはない”こういう撮影でしかない出会い”がある。 撮影することの意味を言えば、この出会いにあると言い切れるかもしれない。 恋愛と同じで、「恋はいつでも初舞台」というでしょ、僕は見かけによらずあがり症なので、内心ドキドキしながら、モデルさんの来られるのを待っていたりする。 もう既に100人以上の人を撮っているので、”百戦錬磨”のように思われているかのしれませんが、その分だけ、様々な人と出会い、予想だにせぬスチュエーションも経験しているので、「今日は何が起こるだろう・・」と備えるようになる。 

この空間はいつでも初舞台であり、”慣れ”というものはないのです。   

主人公「また、好きになる。」――写真に残るのは、夏の記憶と一瞬の表情

人物写真には、不思議な力があります。
その瞬間には何気なく見えた表情が、時間が経ってから強く記憶に残ることがあります。

【デジタル限定 YJ PHOTO BOOK】主人公(金丸紗希)写真集 「あの夏、君が好きだった。」というタイトルには、 人物そのものだけでなく、その人と過ごした時間まで写真に閉じ込めるような響きがあります。

人物を撮影するクリエイターにとって、 「なぜ、この一枚を見ると記憶が呼び起こされるのか?」 という視点から写真を見るのも、とても興味深いことです。

「夏」を写すのは、夏の風景だけではない

夏らしい写真を撮るとき、青空や海、強い日差しなど、 分かりやすい季節の要素を入れる方法があります。

しかし、本当に季節を感じさせる写真は、 必ずしも夏らしい風景が写っている必要はありません。

光の強さ。 肌に落ちる影。 少し汗ばんだような空気。 風に動く髪。 遠くを見る視線。 そして、人物とカメラとの距離。

こうした目に見えにくい情報が重なったとき、 写真の中に「夏の記憶」のようなものが生まれます。

人物写真では「表情の前後」を見る

人物を撮影するとき、決定的な表情だけを狙う必要はありません。

笑う直前。 視線を外した瞬間。 何かを考えているような表情。 ポーズを変える途中。 カメラを意識していない一瞬。

むしろ、そうした「表情と表情の間」に、 その人らしさが現れることがあります。

撮影者にとって重要なのは、シャッターを押す技術だけではありません。 モデルを観察し、次に何が起こるのかを予測しながら待つこと。

その「待つ時間」そのものが、人物写真の一部なのです。

クリエイターが注目したいポイント

この写真集を見るとき、ぜひ次の点を意識してみてください。

  • 視線の方向によって人物の感情がどう変わるか
  • 笑顔以外の表情にどんな魅力があるか
  • 人物とカメラとの距離が印象に与える影響
  • 光と影によって「夏らしさ」がどう生まれているか
  • 背景や余白が人物の存在感をどう支えているか
  • ポーズを決めた瞬間と、ポーズが崩れる瞬間の違い
  • 一枚の写真から、写っていない時間を想像できるか

「好きになる」という感情を写真で考える

人物写真の面白さは、 「美しいから好き」だけでは説明できないところにあります。

なぜか目が止まる。 もう一度見たくなる。 時間が経ってから思い出す。

その理由を言葉にするのは難しいかもしれません。 しかし、写真を学ぶクリエイターにとっては、 そこにこそ研究する価値があります。

「この写真のどこに自分は反応したのか?」

そう問いかけながら写真を見ることで、 自分自身がどのような人物表現に惹かれるのかも見えてきます。

写真は「時間」を保存するメディア

写真に写っているのは一瞬です。 しかし、その一瞬には、その前後に存在した時間まで想像させる力があります。

人物が歩いている写真なら、その直前まで歩いていた時間がある。 振り返った写真なら、その前には別の方向を見ていた時間がある。 笑顔の写真なら、その笑顔になるまでの会話や空気があったかもしれません。

だからこそ、優れた人物写真には「時間の厚み」があります。

「あの夏、君が好きだった。」というタイトルも、 単なる一枚の写真ではなく、 写真を見る人自身の記憶まで呼び起こすような人物表現を考えるきっかけになります。

写真集を「撮影の教材」として見る

写真集を見るとき、 「この写真が好き」で終わらせるのではなく、

「なぜ、この一枚が記憶に残るのか?」

と考えてみてください。

構図、光、視線、ポーズ、距離、背景、余白。 それぞれを観察することで、完成した写真の裏側にある撮影者の判断が見えてきます。

さらに、 「自分だったらどこから撮るだろう?」 「もう一歩近づいたらどうなるだろう?」 「逆に距離を取ったら、この人物はどう見えるだろう?」 と考えてみる。

それだけでも、写真集は人物撮影を学ぶための実践的な教材になります。

Visual CuriosityからIntellectual Curiosityへ

まず写真を見て「いいな」と感じる。

そこから、 「なぜ、いいのだろう?」 と考える。

このVisual Curiosity(視覚的な好奇心)が、 やがてIntellectual Curiosity(知的な好奇心)へ変わっていきます。

人物写真を撮る人にとって、 「人の魅力を見つける目」を育てることは、 カメラやレンズを選ぶことと同じくらい重要です。

主人公(金丸紗希)「あの夏、君が好きだった。」

【デジタル限定 YJ PHOTO BOOK】
主人公(金丸紗希)写真集
「あの夏、君が好きだった。」

1,320円

写真集の詳細を見る

※価格・配信内容・販売状況などは変更される場合があります。購入前に販売ページをご確認ください。

画像に説明はいらない・・

Published by

不明 のアバター

Tetsuro Higashi

I was born and brought up in Tokyo Japan. Now I teach mathematics . At age 20 I took up painting. I took up taking photos before 5 years. I have learned taking photos by myself . I grew up while watching ukiyo-e and have learned a lot from Sandro Botticelli , Pablo Picasso. Studying works of Rembrandt Hamensz . Van Rijn, I make up the light and shadow. * INTERNATIONAL PHOTO EXPO 2015 / 26 February ~ 31 March Piramid Sanat Istanbul, Turkey * World Contemporary Art 2015 Nobember Piramid Sanat Istanbul, Turkey * Festival Europeen de la Photo de Nu 06 ~ 16 May 2016 Solo exposition at palais de l archeveche arles, France *2016 Photo Beijing 13~26th October *Sponsored by Tetsuya Fukui 23 February - 02 March 2019 Cafe & Bar Reverse in Ginza,Tokyo,Japan *Salon de la Photo de Paris 8th – 10th – 11th 2019 directed by Rachel Hardouin *Photo Expo Setagaya April 2020 in Galerie #1317 *Exhibition NAKED 2020 in Himeji    Produce : Akiko Shinmura      Event Organizer : Audience Aresorate December 1th ~ 14th  2020

コメントを残す