
ここはアントワープ市内。 最もアントワープらしい雰囲気を醸し出している。
撮影は、2018年10月末。
6日間の滞在でしたが、出発するその日の朝6時の気温は5℃でした。
東京の5℃であれば、空っ風に晒され、体感としては厳しいのですが、
この地・ベルギーは適度に湿度があり、心地よい冷たさを感じたのを覚えてます。

僕らには、誰が地元の人で何方が観光客なのか、その区別がつかない。
ゲルマン系の人で溢れ、10人に1人は190cm超えであり、
男子の平均身長が183cmであることも頷ける。

とにかく、街が綺麗であること。 ホームレスっぽい人も見かけるが、安全で清潔。
なんで、ここがコロナで酷いことになったのか?
本当に、私には理解できない(初期では、死亡率が最も高かったのがベルギー)。
パリよりもずっと街は綺麗だし、怪しい人も少ないし、
人と人とがベタベタしないし、
未だに私には納得できない。
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先月末から接種が日本で始まった「アストラゼネカ・ワクチン」、
この国の首都・ブリュッセル近郊の製薬会社でつくられたもの。
外国企業に対する優遇税制もあり、
EUの製薬会社が集中しているらしい。

ベルギーと言えば、チョコレートを一番に挙げる人が多いが、実は先進工業国で、
過去には負の歴史もあったりする。
植民地支配していたコンゴでの「虐殺行為・ジェノサイト」を知る人も少なく、
同時に、第二次世界大戦ではナチスドイツの侵攻の通り道にされた歴史もある。
ドイツ・イタリアなどでもそうであるが、原発廃止を議会が可決しており、
1984年以降、原発の新たな建設はしていない。
原発の耐用年数は40年であり、そう考えると、ヨーロッパの主要国で2024年には、
全ての原発が止まることが分っている。
ただし、フランスだけは原発をますます推進しており、
電力の75%は原発に頼っているというのが現状。
どちらが環境にやさしいのか?という問題は別として。

人口も経済規模も日本の10分のⅠと考えれば良い。
したがって、個人所得レベルは一緒であるが、
資本主義経済ではあるが社会主義国なので、福祉環境などは全く違う。
税金は所得の半分を持っていかれるとのこと、
それゆえに、老後の心配は全くいらない・・
日本では、老後には2000万円かかるなどということが話題になるが、
ここではそれがない。 貯金とか保険という概念さへ、日本に住む人とは全く違うのだろう。

言語は、首都ブリュッセルを境にして北側がオランダ語の一種であるフラマン語、南側はフランス語、ドイツ国境添いにはドイツ語を使われる。 石炭を主なエネルギーとしていた時代は、南側のフランス語圏が経済的に豊かで、その後、オイルが主なエネルギーとするようになってからは、北側の工業化が進み、富の格差(分布)が逆転したこともあり、また、言語の異なることが拍車をかけ、国内問題は複雑らしい。


画像は全体的に”白茶けた”印象があると思いますが、それは僕の編集によるところで、
実際はもっと”原色”に近いです。

アントワープの裏通り。
僕はこういうところをうろうろ歩き回のが好きで、
撮影のしますが、滞在時間が4時間だったので、ちょっと残念。


ベルギー・アントワープにある聖母大聖堂(ローマカトリック教会)

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