SU CONG

Su Cong works

彼の作品の多くは、2枚で一つの作品にしていることが多い。

成都を流れる長江の河面を撮っているのだろう、

多少濁った感じもするが、元々こんな水質なのかもしれない。

あるいは、淀んでいるところからみて、湖面かもしれない。

世界中から作品を集めて展示会をする面白さは、

地域が違い、民族が違い、

慣習も違うと美意識のDNAも違うのかな?

と、思ったりする。

フランス人の写真家は、

伝統をベースに哲学的に踏み込んでる感がある。

イタリア人には壮大なロマンが有りそうだし、

岸壁を背景にしても、作品は温かい。

中国の作家に関しては・・・

毛沢東が立国して以来、イデオロギー的抑圧が今も続いているので、

それらが、アート作品にも投影されているのか?

( Photo in Beijing 2016 に参加した時も、開会式では、

紅衛兵活躍の映像がかなり長く流されていた。

彼らの多くにはダブルスタンダード的な在り方が当然なのか?

抑圧と自由への想いと・・)

肌を露わにした画像は絶対NGなので、

僕が中国に生まれていたら、俯いて、湖面を見ているしかないのかもしれない。

Su Cong

Su Cong works

紹介するのは、中国の写真家。

長江の流れる大陸中部に位置する、多分この画像は成都?じゃないか・・

画面が曇って見えるのは、逆光だからなのか、大気汚染の影響か、

中国では、都市部では晴れの日でも曇って見えることがある。

FBで作品を知り、メッセンジャーで展示会参加をオファーしたところ、

快く受けてくださった。 

日本からいきなりコンタクトがあるなんて、最初は半信半疑だったのでしょう、

なんだか、やり取りがぎこちなかった。

オファーを出したのが、武漢がパンデミックな時でもあり、

作品が送れない・・とのこと。

届き次第、展示会へ加えるつもり。

いつも思うことは・・

写真が綺麗なのではなくて、

そこに眼が行く、写真家の眼差しが綺麗なんだと・・。