
武藤昌平 作品
多摩川沿いを散歩した
時系列は不鮮明だが
朧な記憶を反芻しては
とぼとぼと歩いた
北風が強かった
黒い小型犬を三匹連れた婦人が
烏の群れを罵っていた
へら鮒釣りに恋い焦がれ
足繁く通った砂利穴が
工事用ネットで囲まれていた
鵜と白鷺と鴨が風に揺れ
波立つ水面で寄り添っていた
川岸は風化し無色無言だった
三万歩あるいて部屋に戻った
こんなに歩いたのに
一歩も過去へは戻れなかった
・・・ (文)武藤昌平
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私は以前からこのお方(武藤昌平)のファンである
作品が、心地よく美しいからだ。
私は今、世田谷区に住んでいるが、
以前は神奈川県中野島に10年ほど住んでいた
休日の午後には、多摩川の稲城辺りの神奈川県側をよく散歩した
住む場所も散歩するエリアもよく似ている
年のころは、僕の方が少し年上かもしれないと思っている
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ここに私は、アーティストのあるべき姿を見る
彼の存在は、何よりも励みになる。






