普遍的な価値へと昇華されているか――そういった視点で作品を見ている

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私の知人に、現在海外で活動しているクレーターがいる。過去に何度か、私の作品を取り上げてくれたこともある。彼や彼女たちは、単に「美しい作品」だけを求めているのではない。その写真が、どれだけ今の時代に意味を持つか、そこに込められた個人的な物語が、普遍的な価値へと昇華されているか――そういった視点で作品を見ている。

だからこそ、私と彼女が共に作る写真は、ただのポートレートではいけない。
私たちが向き合う“時間”や“意図”までも、作品の中に映し出されていなければならないのだ。

展示のオファーが来るかどうか、それは運次第だ。
それでも、その運を手繰り寄せるために、できる限りの準備をしておくこと。
言い換えれば、「偶然に備える」という姿勢が必要なのだと思う。

彼女の夢が叶うには、時間がかかるかもしれない。
その過程で、きっと迷いや焦りも出てくるだろう。
だが、夢は“待つもの”ではなく、“育てるもの”だ。
私が今できるのは、撮影のたびに一枚一枚の写真に、彼女の“今”を封じ込めること。
それがいつか、誰かの心を打ち、遠く海を越えて届くかもしれない。

そして、そのときが来たなら、私は誇りを持って言えるだろう。
「これは、彼女と私が共に作った“物語”の結晶です」と。

夢は一人では叶わない。
けれど、他人任せでは実現しない。
だからこそ、今日も私はシャッターを切る。
彼女の夢の、その先に向かって。

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B.C.H １６

普遍的な価値へと昇華されているか――そういった視点で作品を見ている

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Tetsuro Higashi

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