
この画像は、トリミングと色彩調整しあるが、それ以上の編集はしてません。
この部分を切り取り拡大した画像を二枚載せている。
展示会で使う画像の場合は、フォトショでペンタブを使って線描写してます。 すべてのエッジを立てるのではなく、ある部分は濃い線にし、ある部分は線を消してしまう場合もあります。


上は「原画」であり、下は「エッジを立てる線描写を試みた画像」。

下は、仕上がりの画像。
このような編集の場合、必ずしも”良い画像”になっているとは言えません。 この編集の欠点は、エッジを立てることによって、画質が落ちること。 画像としてはクリアな印象はあるが、画面にザラザラ感が出てくること。 私個人としては、ツルツル感は好みでないので、こちらを良しする。

別の画像で試みてみよう。

上は、「原画」であり、下は「編集した画像」


上は「原画」下は「線描写を試みた画像」。


原画と編集後は顕著な差が見える。


原画とエッジを立てた画像とは、ボリューム感が全く異なる。 より絵画的な印象もある。




これは、少しエッジを立てた編集してますから、少しですが、画質が劣化してます。 それ以外は原画のままで、トリミングはしてません。 トリミングというのは、上手い下手があるのではなく、美意識、嗜好、哲学?などによって、どうにでも変わるものだ・・と思っていた方が良いでしょう。 何をフォーカスしたいか?を基準にして、我がままに、好きなように、独裁者になった如く、他人がどう見るか?などは一切気にせず、思いっきり”切る”ことです。 原画は10MBくらいありますから、どう切っても、PC上で観るには、画質に影響することはないと思います。 ・・・ちなみに、写真を上手に撮りたいと思う人には、全く参考にはなりませんので・・
下の二枚は普通の感覚で切ってますから、”平凡な画像”になってます。

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ここから下2枚の画像は、顔の表情は写ってませんから、”人格”にはフォーカスしてません。 体の見たい部分を見たいように切り取ってます。 上は,微妙に唇が写り込んでいるのでエロティックさはありますが、何となく中途半端な印象もあります。 下の画像の方が面白そうですし、纏まっている分、集中して見れます。

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下の画像は、右側にスペースがあります。 人はスペースがあれば、本能的に自分の何かで埋めようとします。 そこに創造力が働くわけです。 そして、ストリーが生まれてきます。 遠い昔の記憶や想い入れなどが入ってくるわけです。 トリミングからやり直して、画像の傾きを変えてやればもっと面白いことになりそうです。

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このモデルさんは、肢体も指使いなども全て美しいので、どう切っても絵になります。 さりげなく、流れるようなシンプルなポージングも絶妙ですね。 下の2枚のように切っても面白そうです。 プロのフォトモデルというのは、隙だらけのようで全く隙がありません。 その隙がないことが必ずしも「作品撮り」に良いこととは限りません。 初心者の方で、撮り慣れてなく、ぎこちないポージングの中にも、「作品撮り」として、魅了する画像はいくらでも生まれてきます。

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画像をいかにシンプルにエレガントに見せるか!ということは、とても大切で難易度が高いことで、非常に複雑な思考と卓越したセンスが要求されます。 単に上手いことは技術の問題ですが、真に魅了する画像にするには、とてつもなく高いハードルを越えていかなくてはなりません。