
:
「終わらない問い」
僕の中の声が
呼びかけるたびに
胸の奥で崩れる何かがある
それは
かつて握りしめた希望の欠片なのか
あるいは
大人になり損ねた僕の子供の部分なのか
振り返れば
遠くに見える灯りたち
それは家族の温もりだったのだろうか
それとも
ただの幻影だったのかもしれない
沈む夕日の赤は
あの日の涙の色
あの人の背中は
もう触れることのない安らぎ
時間はただ進むだけ
僕を待つことなく
一秒一秒
誰かの幸せをかすめ取るように
それでも
僕の中の声は
囁き続ける
「立ち止まってもいい」と
だけど僕は
立ち止まる勇気もなく
また今日も
知らない街の角を曲がる
歩いても歩いても
どこにも辿り着かないこの人生の路地裏で
ただ、声を聞いている
僕の声
そして、君の声
終わらない問い









