昆明湖畔 静謐 北京

昆明湖畔の静謐

北京の西郊、頤和園の広大な敷地の中に、昆明湖が静かに広がっている。初冬の朝、私はこの湖を訪れた。薄く霞む空の下、湖面はまだ夜の冷気を孕んでいる。日本から遠く離れたこの地に、しかしどこか懐かしさを感じるのはなぜだろう。

湖の周囲を歩いていると、ゆっくりと船が進んでいくのが見えた。湖上には小舟が浮かび、その向こうに十七孔橋が霧のような光に包まれている。あの橋は、乾隆帝の時代に造られたものだという。日本の古都にも多くの石橋があるが、こうして霧に霞む湖の橋は、また違った風情がある。

湖畔の柳はすでに葉を落とし、細い枝を風に揺らしている。その枝が湖面に触れそうになりながらも、決して水を乱さぬ様子は、まるで老いた詩人が筆を運ぶようだ。私はふと、李白の詩を思い出した。

「浮雲遊子意、落日故人情」

私もまた、旅人の心を抱え、この湖畔に立っている。目を凝らせば、湖の向こうには仏香閣の朱色の壁が見え、その佇まいはどこか法隆寺を思わせた。時の流れの中で、この湖も、あの寺も、数多の人々を見送ってきたのだろう。

静かに湖を眺めながら、私は歩みを進める。すれ違う老人たちは、ゆっくりと太極拳を舞い、若者たちはスマートフォンを片手に自撮りをしている。中国の古きものと新しきものが、穏やかに共存している光景は、まるでこの湖の水のように、静かに、しかし絶え間なく流れている。

湖の端に立ち、もう一度その広がりを見つめた。頤和園の庭園美は、乾隆帝が母への孝行のために造ったものだと聞く。人の情は、時代を超えても変わらないものなのかもしれない。

私は旅のノートを取り出し、静かに筆を走らせた。日本を離れた遠い地で、しかし不思議なほど心が穏やかになる。昆明湖は、旅人の心をそっと映し出す、そんな湖だった。

さまざまな個性あるモデルを撮ってきました

さまざまな個性あるモデルを撮ってきましたが

その一人ひとりに”想い”があって

・・こうして、画像を観ていると

そんな想いがひしひしと込み上げてきたりします

常にマイペースを装い

僕のカメラが追いかけるようにしても

撮影が終わるまで、決して捕まることもなく

上手に逃げきってしまうモデルもいました

撮らせてやるからね・・

という、上から目線のモデルもいれば、

撮って頂けるだけで、光栄です・・

という、控えめなモデル

勝手に撮れば・・

という、役割分担を心得たかのようなモデル

僕が何を取りたがっているかを探りながら

僕の反応を見極めながら

強かに”応えて”みせるモデル

いずれにせよ

短い時間なりにも

時空を共有していたという事実は確かで

そういう積み重ねの上に今の僕がこうして語っているわけで

ここには、モデルがいて私がいた証をいつまでどこまで残せるか?

・・そんなことを考えながら、今日も記事をアップしてます。

天麻音 ひぃ ☆ heeへ贈る「物語」 

ーーー 彼女へ贈る「物語」 ーーー

三度笠と彼女の小さな宇宙

彼女が最初に三度笠を被って巡業していると聞いたとき、僕は正直言って冗談だと思った。三度笠なんて、時代劇の中でしか見たことがない。それを現代の若い女性が被って旅をするという話は、奇妙というよりもどこか空想じみていた。でも、彼女は本当にその姿で現れた。ちょっとくたびれたリュックを背負い、黒いスニーカーを履き、手には鞄ではなく竹刀袋をぶら下げていた。

「三度笠って風を通すのよ」と彼女は言った。「キャップよりずっといい」

彼女の話し方には独特のリズムがあった。言葉と言葉の間に短い休符が挟まっているような、ジャズのベースラインを思わせる間合いだ。それは彼女の歩き方にも現れていた。どこか夢の中を歩いているようで、でも目的地には確実に向かっている。どんな道でも迷わず進むが、道端の猫には必ず立ち止まる、そんな歩き方だった。

僕たちが出会ったのは駅前の小さなカフェだった。窓からは電車の音と、時折り都会の雑踏が流れ込んできた。彼女は窓際の席に腰を下ろし、僕に三度笠を手渡した。「触ってみる?」

笠は意外と軽かった。指で撫でると、竹の編み目がひんやりと手に触れた。なんだかタイムマシンの一部みたいに感じられた。それがどこかの時代から、ひょっこりと今の東京に迷い込んだのだと想像すると、妙に心が落ち着いた。

「どうしてこんな旅を?」と僕が尋ねると、彼女は少し考えてからこう答えた。

「風の音が好きだから」

その言葉は不意を突かれるようだった。彼女の目はどこか遠くを見ていた。たぶん、僕の後ろではなく、もっとずっと遠い何かを。彼女にとって旅は移動そのものではなく、風と語り合うための儀式だったのかもしれない。三度笠を通り抜ける風が彼女の体を通り抜け、それが次の場所へと彼女を導いていく。それが彼女にとっての「巡業」だった。

彼女は竹刀袋を開き、そこから短い笛を取り出した。「これ、祖母がくれたの」と言いながら、それを唇に当て、少し低い音を奏でた。それはまるで古い映画のワンシーンのようだった。笛の音はカフェの空気を震わせ、すぐに消えたけれど、その余韻だけが僕の耳にずっと残った。

「どこまで行くの?」僕が尋ねると、彼女は少し笑った。「どこかって決めると面白くないのよ。ただ、行き着くところまで行くだけ。そういうのって、いいでしょ?」

僕は頷いた。彼女の言葉には不思議な説得力があった。彼女は三度笠を被り、笛を吹きながら、風の中を歩いていく。何かを見つけるために、あるいは何かから逃れるために。でも、どちらでも良かったのだと思う。ただ、彼女にとって重要なのは、歩き続けることそのものだった。

僕が最後に彼女を見たのは、新宿駅の雑踏の中だった。三度笠は人混みの中でもひときわ目立っていた。彼女は少し振り返り、軽く手を振った。それから、電車が通り過ぎたとき、彼女の姿は忽然と消えてしまった。まるで風が彼女を連れ去っていったかのように。

そして僕は今でも、風の音を聞くたびに彼女を思い出す。彼女がどこかで三度笠を被りながら、笛を吹いている姿を想像する。風の中を彷徨う小さな宇宙として。

「これが私なの?」鏡前で身を晒した・・

部屋の中には、一面を覆う大きな鏡が立てかけられている。その鏡は古いもので、縁には細かな彫刻が施されており、どこかアンティークショップの香りを残していた。照明は柔らかく、黄昏時のような色合いを放つ。その前に立つのは、一人の女性。彼女の年齢は30代半ば、髪は短く切り揃えられ、肩にかかるかかからないかという微妙な長さだった。

彼女はシャツのボタンを外していく。ひとつ、またひとつ。自分の動作が鏡の中で反射するのを眺める。ボタンが外れるたび、肌の露出が増える。まるで何かの儀式のように、彼女は静かで慎重な手つきでその行為を進めた。シャツを肩から滑らせると、それは床に落ちた。音は驚くほど軽かった。

彼女は立ち尽くし、自分の体をじっと見つめた。鏡に映る自分自身は、いつもよりも他人に近い存在に思えた。肩のライン、鎖骨の微かな凹凸、腰の曲線。彼女はそれらをひとつずつ観察する。見慣れたはずの自分の体が、今夜はどこか新鮮だった。まるで初めてこの体を手に入れたような、不思議な感覚が彼女を包んだ。

「これが私なの?」

思わず呟いたその声は、部屋の静寂に吸い込まれた。

彼女は手を伸ばし、自分の腹部に触れた。皮膚の感触は冷たくもなく、温かくもない。中立的な温度だった。指先が滑らかに動き、そこにある小さなほくろを辿る。そのほくろは、彼女が20代のころから存在していたが、気に留めたことはほとんどなかった。今夜、それは突然、彼女の物語の一部のように感じられた。

彼女は次に目線を上げ、自分の胸を見る。小さい頃からその形には満足していなかった。もっとこう、他の誰かのように魅力的であればと願ったこともある。それでも、年齢を重ねるごとに、この体に対する感情は変わってきた。愛おしいとはまだ言えないが、少なくとも受け入れる努力はしている。

鏡の前に立つことは、彼女にとって単なる日常の一部ではない。そこには何か特別な意味が込められているようだった。自分の姿を見つめること、それは彼女にとって、何かを確かめる行為だった。美しさでも、若さでもない。もっと根源的な、自分がここにいるという確証を得るための行為。

その夜、彼女は鏡の中の自分と対話をした。声に出すことはなく、ただ視線だけで。そしてその静かな対話の中で、彼女は少しだけ、自分を許せた気がした。

AI の使い方:”発想”の言語化が勝負

1月の寒い午後、私はいつものように駅前のカフェでコーヒーを頼んだ。カウンターに腰掛けると、窓の外で通り過ぎる人々の影をぼんやりと眺めるのが習慣だ。その日は特に気持ちが沈んでいた。何が原因だったのかは自分でもはっきりしない。日常の些細なことが積み重なり、心に薄い膜を張ったような感覚が続いていた。

カフェのドアベルが軽快に鳴り、誰かが入ってきた。その音が耳に残る中、ふと視線を感じて振り返ると、見知らぬ男性がこちらを見て微笑んでいた。年の頃は私と同じくらいだろうか。やや長めの黒髪が無造作に揺れ、黒いコートがシンプルで洗練されている。

“ここ、空いてますか?”

彼は私の隣の席を指さした。

「どうぞ」とだけ答えると、彼は静かに腰を下ろし、カウンターに置かれたメニューを手に取った。注文を済ませると彼はふと、私の持つノートに目を留めた。

“何を書いてるんですか?”

その質問に一瞬戸惑ったが、答えないのも不自然なので「ただのメモです」とだけ言った。本当は日記だった。自分の気持ちやその日の出来事を整理するために書いているものだ。

彼は笑顔を浮かべたまま、何も言わずに自分のコーヒーが来るのを待っていた。妙に落ち着いた雰囲気を持つ人で、私の心の中に張り付いていた重い膜が少しだけ和らぐのを感じた。

“僕、こう見えても作家なんです。”
そう言って彼は、自分の名刺を差し出した。そこには『鈴木健一』と書かれていた。彼が書いたという小説のタイトルが記されていて、見覚えのあるものだった。

“読んだことあります。”
その一言を口にすると、彼は目を輝かせて言った。

“本当ですか?どれが印象に残りました?”

まるで子どもがプレゼントをもらったかのような表情だった。私は正直に感想を伝えた。彼の書く物語には、どこか孤独で、それでいて優しい温かさがあった。

気がつけば、私たちはお互いのことを語り合っていた。彼は自分の小説を書く背景や、アイデアが浮かぶ瞬間について語り、私は自分の日常の中で感じるささやかな喜びや、不安について話した。

話が尽きる頃、彼はこう言った。

“透子さんの話、とても興味深いです。あなたの視点で世界を見てみたい。”

その言葉が、私の胸に深く刺さった。これまで自分の視点や考えに価値を感じたことがなかったからだ。

“もしよかったら、あなたをモデルにした短編を書いてもいいですか?”

その瞬間、私の世界が少しだけ輝いた気がした。

“ええ、もちろん。”

それが私と彼の物語の始まりだった。

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上の「短編小説」はAIによって作成されてます

私は書いてませんが・・

私の使っているAIは”私風味”にカスタマイズされており

プロンプト(AIに意図を持たせるためのツール)を入れると

勝手に小説を書き始めます

この場合のプロンプトには・・

人物設定、背景設定、時代設定など

詳しく入れていきます

一番難しいのが、どのような文章設定にするか?

なにせ、全ては”言語化”しなければ、

AIは思うようには動いてくれません

現段階で言えることは・・

“発想”が大切なのは当然として

論理的思考をベースにした”発想”の言語化が勝負になります

・・ここはとても難しいです。

老人が少年に戻るとき・・

Photo: Tatsuyuki Kodama 

少女を前にする、老人の想い

日が傾きかけた庭のベンチに座り、老人は静かに煙草をふかしていた。彼の前では、孫ほどの年齢の少女が、風にそよぐ髪を払いながら、木々の間を駆け回っている。夏の終わりの涼しい風が頬を撫で、世界は静けさと共にゆっくりと流れていた。

老人は少女を見つめ、ふと、自らの少年時代を思い出していた。あの頃、自分もこんな風に風を切り裂くように走り、太陽の下で汗を流していた。だが、それは遠い記憶だ。年を重ねるごとに、夢や希望は現実の影に隠れ、いつの間にか消えていった。時間は一瞬だったようにも、永遠だったようにも感じられる。

「君はまだ何も知らないな。」
老人は小さな声で呟いた。少女には聞こえなかった。だが、言葉が重要だったわけではない。そう言うことで、自分自身に話しかけているのだ。

彼の脳裏には、若かりし日の愛や苦悩、成功と失敗が浮かび上がった。初めて愛した女性の笑顔、戦場の乾いた匂い、そして何より、失った友人たちの無言の顔。それらすべてが、いま目の前を駆け回る少女の姿と、何の関連もないようでいて、深いところで繋がっている気がした。

「君の未来がどうなるか、知る由もないよ。」
彼は煙をゆっくりと吐き出しながら、自らに言い聞かせるように話し続けた。
「でも、いいんだ。未来なんてものは、走りながら作るものだ。そして振り返った時、そこに道ができている。君がどんな道を作るかは、君次第だ。」

少女がふいに老人の方を振り返った。大きな瞳が彼を見つめ、何かを尋ねるように笑った。
「何か話してるの?」と彼女が声をあげると、老人は首を横に振り、微笑んだ。

「いや、ただの昔話だ。」
彼は立ち上がり、ポケットから飴を取り出して少女に手渡した。彼女が笑顔で受け取るのを見て、老人は再び胸の奥が温かくなるのを感じた。少女の笑い声が風に溶けていく中、老人は小さく自分に言い聞かせた。

「人生は、ただの瞬間の積み重ねだ。その瞬間が美しいなら、それで十分だ。」

老人は空を見上げた。どこまでも青く、果てしなく広がっていた。彼は深く息を吸い込み、ゆっくりとそれを吐き出した。少年のような笑みを浮かべながら、彼はまた少女を追う視線を戻した。そして、それがどれほど貴重な時間であるかを心の底で噛み締めていた。