Poem / Photography 「馴染みの喫茶店」

馴染みの喫茶店

見えないところから見る
そっと じっと

身を隠して
帽子を深くかぶって
 
周りの雑音も微かにしか聞こえないくらい
イヤフォンから流れる音楽

ここの銀杏は裸になってしまった
春を待たねばね

皆、ダウンコートを着て
マフラーを巻いて 歩いている

そっと じっと
隠れ家から 見る

美術館へ行きたいな
動物園にも

舞台が観たいな
コンサートへも

行動範囲の狭くなった私が夢見るのは
健康に歩くこと

それすらままならなくて
じっとしている

風の強い日
黄色い枯葉がカラカラいう

陽の差す席で
アイスコーヒーは汗をかく

季節の移り変わりが
年々早くなり
私は一層動けなくなっていた

もう一度 もう一度
走りたい 泳ぎたい
限界を超えたい

冬の見慣れた景色も
今日は新鮮で
あくびを我慢する

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「歩み」

Poem / Photography 「友愛」

友愛

ベッドで猫を抱いて寝る時
猫ではなくて 貴方の温もりを抱いているのだろうか?と
本当は貴方ではなくて 猫なんだけど
それを錯覚させる何かがあって
浮気とか そういうことでもないんだけど
愛のある人とか言葉を
私は愛してて
愛とは何か?とか
詩とは何か?とか
考え続けるから 答えがないから
だから一生寄り添うんだって
そう言った貴方に愛を感じて
大きな温かな気持ちを胸いっぱいに
全ての人に愛を感じた夜を迎えたんだ

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「一緒に」

Poem / Photography 「リアリティ」

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リアリティ

目が覚めたら
現実から切断されていた

そもそも何を現実というのか?
目に見えるもの
聞こえるもの
味のするもの
触れるもの

ならば現実よりリアルに感じる
夢の世界はどうだろう?

私はどこの世界の人なんだろう?
あの人は昨夜本当に来たのだろうか?

確かにタバコの吸い殻はあるが
いつのものなのか?

不安だ
自分の立ち位置がわからない

夢は夢で
現実の一つのように思えた

足が
砂に埋もれていくようだ

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「温もり」

Poem / Photography 「救い」

Kindle Paperwhite シグニチャーエディション (32GB) 7インチディスプレイ、明るさ自動調整、色調調節ライト、12週間持続バッテリー、広告なし、メタリックブラック

救い

私の目の前にある現実に「詩」がなくなった
と、いうと嘘になる

常にある
だから、「ない」時に敏感にも反応するのだ

「死にたくなった」と言った私に
「頑張ってるね」と言ったあの人

「何も頑張ってないよ」と返した私に
「逃げないで生きているだけで頑張っているよ」とあの人

救われたんだ
涙が溢れて そうかって

嬉しかった
私の生を否定しなかったこと

私の中のチビまやが
頭を撫でられたようになって飛び跳ねて

ありがとう
だからありがとう

今日あなたと話せたのは奇跡だね
もうダメだって思った時に繋がって

神様からのプレゼントだね
その深い声に私は救われたよ

ありがとう
だからありがとう

何もなくても、書くさ
あなたが言ったように

時が経てば変化する感情や環境や言葉や気持ち
それを今、感謝としてあなたに伝えたい

また私と「詩」を繋げてくれて
心からありがとう

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「振り返れば、未来」

振り返れば、未来

出逢いには
別れが付き物と言うが
幾つもの「縁」と言う糸が
心で絡まって解けないままに
永遠と言う未来へと続いている

気付けば
出逢い全てが
始まりで
例え疎遠になったとしても
心の中では続いている

死がそれを止めてもなお
心には染色体のような
糸が絡まり絡まり

ふと立ち止まって
振り向きさえすれば
未来はまたそこにある

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「歩み」

歩み

私は守りたいだけ

私は自分の人生を歩きたいだけ

私はこれ以上傷付きたくないだけ

傲慢で身勝手で思いやりのない生き方かもしれない
それでも私は家族を他者を愛し愛され
小さな家族を守っている

私は死ねないだけ

私は自分の感情に素直でいたいだけ

私はこれ以上ムリをしたくないだけ

理解されないかもしれないし
正しさとか正義とか常識とかもわかっていないかもしれない
それでも私は生きている

誰かの願望を叶えるだけが人生ですか?

苦しいのにこらえるだけが人生ですか?

犠牲になるばかりが人生ですか?

やっと心の底に土台が出来たのだのだから
私は「幸せ」の器作りたい
その権利があると思いたい

苦しんだ分 
哀しんだ分
「今」に「幸せ」感じたい

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「馴染みの喫茶店」

馴染みの喫茶店

見えないところから見る
そっと じっと

身を隠して
帽子を深くかぶって
 
周りの雑音も微かにしか聞こえないくらい
イヤフォンから流れる音楽

ここの銀杏は裸になってしまった
春を待たねばね

皆、ダウンコートを着て
マフラーを巻いて 歩いている

そっと じっと
隠れ家から 見る

美術館へ行きたいな
動物園にも

舞台が観たいな
コンサートへも

行動範囲の狭くなった私が夢見るのは
健康に歩くこと

それすらままならなくて
じっとしている

風の強い日
黄色い枯葉がカラカラいう

陽の差す席で
アイスコーヒーは汗をかく

季節の移り変わりが
年々早くなり
私は一層動けなくなっていた

もう一度 もう一度
走りたい 泳ぎたい
限界を超えたい

冬の見慣れた景色も
今日は新鮮で
あくびを我慢する

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「音楽が招く愛」

音楽が招く愛

角の一本ないゾウと
もう一頭が
子孫を残す為
アフリカから日本にやって来た

三歳までアフリカで過ごした二頭
二年の時を一緒に過ごしても
近づこうとせず
結婚は無理かと思われていた

そんな二頭に奇跡が起きる
同じアフリカから来たミュージシャンが
動物園でライブをした
太鼓と木琴での演奏

二頭はしっぽを振り
メスの方から近づき
二年越しに距離を縮め
キスをする

テレビで観た光景だったが
鳥肌が立った

ー覚えていたのだ!ー
祖国の音楽を

動物の繊細さ
本能の持つ忠実さ

私はそこにあるべき愛の姿を見た
大変な思いで日本までやって来て
やっと育めた愛
鳥肌を立てながら
心で拍手を捧げた

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「大晦日は澄んでいた」

大晦日は澄んでいた
                

富士山の近くを車で通った時
富士山の気を感じたように思えたが
今日もそれに似たものを感じた

この破滅に向かう世の中で
私はこんなに澄んだ空気が吸える
母と猫たちと今年を終える事ができる

世界中で起こっている紛争
私は日々を乗り越えるのが精一杯で
小さな家族を守ることばかり考えている

個が確実に平和を望めば
その家族も友人も
平和を望むだろう

それでも私たちは争うことをやめない
自然の摂理なのか弱肉強食の本能なのか?
それとも単純にお金の為なのか?

この国の一部屋に
小さな家族が集い
平和を祈る

そんな場が沢山あるだろう
そんな空間が沢山あるだろう
私たちは祈ることで戦える

二千二十二年の大晦日
日が暮れる前にお風呂に入り
ゆっくりと夕陽が沈むのを見ながら
静かに祈りの時間を持った

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「丈夫な身体」

丈夫な身体

今はこんなに膨張して
動きづらい身体になってしまったが
今までの人生を振り返れば大したものだ

健康な身体と
少しくらいの痛みでは倒れない
強い骨格をありがとう

そろった目 耳 手足 指
健康に伸びる爪や髪
元気な内臓

精神は患ってしまったが
私の身体は健康で丈夫だ
あれだけ歩いて 歩いてもまだ生きている

痩せたり太ったりの繰り返し
身体にかかった負担はマックスなはずなのに
毎日呼吸をしてくれる

感謝したいのは環境だけではなく
この身体を授かったこともその一つ
休み休みしか動けない今だけれど…

ありがとう ありがとう
悲観的なる私を許して下さい
私はまだまだ出来ることがあると思いたい

パパママありがとう
おじいちゃんおばあちゃんありがとう
みんなありがとう

少しづつでも立て直して行くよ

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」