Poem / Photography 「決意」

決意

猫の背中を撫でながら
呟いた
「一緒に居られれば、それでいいよね
…」

猫は少し不安そうに私を見た
「大丈夫、ずっと一緒だよ。心配いらない」
猫が「ニャッ」鳴きすり寄る

大粒の涙が溢れ落ちて
私はまた決断を迫られた気になった
変わらなければ…

一夜明けて春めいた陽気に
小鳥が窓の外で鳴いている
ぼんやりと昨夜のことを考えながら
私はコーヒーを飲みながら
また変われずにいる自分に気づいた

変わるのって難しい
でも意識する事は出来る
きっとその意識の連続が
結果として変化になるのだろう

隣で眠る猫たちを眺めながら
哀しげではあったが一日を始めた
朝目覚めたこと
猫たちと屋根のある場所で一緒に居れること

今日こなすことを思い浮かべて
「さて、やるか!」と
腰を上げた

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「形のないもの」

形のないもの

歩み寄り 歩み寄り
何か形にならないものが
何らかの形になろうとしている

それは目には見えないし
手でも触れられないけれど
確かに感じるもの

安心感とか
温もりとか
そういったもの

出逢って何年経っただろう?

その時々で違う形
その時々で近くなる
理解しようと努力する

投げ出した
お互いに
もう嫌だって

それでも繋がってきた
離れている時も想っていた
「今」に至る何かがあった

嫌なところも見たけれど
良いところもたくさん見てきた
心が潤った

最後にしたいね
家族になったって思いたいね
これからもずっと

縛りはないし
紙の上でも自由だけど
きっと私たちは結ばれたね

歩み寄ってくれてありがとう
歩み寄って良かった
貴方を信じて報われた

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「一緒に」

一緒に

ただ歩いていた
飲んだアイスコーヒーの
ミルクとガムシロップの味
口の中で混ざったまま

母の居る施設へと
スーパーの買い物袋から
黄色いバラが顔を出していて
ただ歩いていた

永遠と続くかのようなその道で
春になろうとする日に
父を想っていた
長野松本の雪 雪 雪

母が実家近くの施設に転所をしてから
良く通うようになった
母の手はまだ若く
目の中は生き生きとしていた

部屋で付けられていたテレビでは
雪国のむかし話
少し音量が大きく
お琴の音が部屋に充満する

ーパパ、トルコとシリアで地震があったんだよー
ーとても大きいやつね。皆んな大変だよ、極寒の中さー
テレビで流れる雪の映像がノスタルジックで
日本文学を思い浮かべていた

母が時々質問をして来て
それに答えながら
時間は過ぎる
「キスして」と別れ際に母が言うので
おでこにキスをした

そしてまたただ歩いた
身軽になって
風を感じながら
私はあの二人の子供なんだと

どの季節にも
想い出はある
また作っている
死する者ともなお
一緒に

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

Poem / Photography 「友愛」

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友愛

ベッドで猫を抱いて寝る時
猫ではなくて 貴方の温もりを抱いているのだろうか?と
本当は貴方ではなくて 猫なんだけど
それを錯覚させる何かがあって
浮気とか そういうことでもないんだけど
愛のある人とか言葉を
私は愛してて
愛とは何か?とか
詩とは何か?とか
考え続けるから 答えがないから
だから一生寄り添うんだって
そう言った貴方に愛を感じて
大きな温かな気持ちを胸いっぱいに
全ての人に愛を感じた夜を迎えたんだ

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「写真詩集」

変態の美学 変態 (sexual deviation)

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変態 (sexual deviation): 性的嗜好や行動が社会的に一般的とされる範囲を逸脱している場合を指します。これは、性的倒錯や異常性欲とも呼ばれ、一部には偏見やスティグマが伴うこともあります。例えば、一般的に受け入れられていない性行動や嗜好を指すことがあります。

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