
大晦日は澄んでいた
富士山の近くを車で通った時
富士山の気を感じたように思えたが
今日もそれに似たものを感じた
この破滅に向かう世の中で
私はこんなに澄んだ空気が吸える
母と猫たちと今年を終える事ができる
世界中で起こっている紛争
私は日々を乗り越えるのが精一杯で
小さな家族を守ることばかり考えている
個が確実に平和を望めば
その家族も友人も
平和を望むだろう
それでも私たちは争うことをやめない
自然の摂理なのか弱肉強食の本能なのか?
それとも単純にお金の為なのか?
この国の一部屋に
小さな家族が集い
平和を祈る
そんな場が沢山あるだろう
そんな空間が沢山あるだろう
私たちは祈ることで戦える
二千二十二年の大晦日
日が暮れる前にお風呂に入り
ゆっくりと夕陽が沈むのを見ながら
静かに祈りの時間を持った

poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi
Poem / Photography 「写真詩集」