
・

写真家は「欲張らない」
ヌード撮影では、写真家自身の欲望も問われます。
もう少しこちらを向いてほしい。
もう少し大胆になってほしい。
もう少し見せてほしい。
そういう気持ちは、写真家の中に自然に生まれるかもしれません。
しかし、その「もう少し」が、いつの間にかモデルにとっての負担になってはいけない。
写真家が欲張った瞬間、写真から何かが失われることがあります。
それは、信頼です。
撮影とは、写真家が一方的に何かを奪う行為ではありません。
モデルと写真家の間に、一時的な関係をつくり、その関係の中から一枚の写真を生み出す行為です。
だから私は、撮影がうまくいくかどうかを、撮れた枚数だけでは判断しません。
100枚撮って、100枚とも成功する必要はない。
100枚の中に、一枚だけ、
「これは、その人にしか撮れなかった」
と思える写真があればいい。
写真には、そういう一枚があります。

・

・
・

・

・

・

・

・

・

・
