
「グラビアのような写真にはしたくない」と考える女性は、少なくないと思います。グラビアにはグラビアの魅力がありますが、それとは別に、もっと自然に、自分自身の身体を記録したいという考え方もあります。
グラビア的な写真では、ポーズや表情、衣装、光の当て方などによって、見る側を意識した演出が強くなることがあります。しかし、自分のために残すヌード写真であれば、必ずしも「人に見せるための美しさ」を求める必要はありません。
むしろ、作り込まれたポーズではなく、自然な立ち方や座り方、身体の線、光と影の中に、その人自身の個性を見つけたい。美しく見せることは大切でも、「性的に魅力的に見せること」と「芸術として美しく残すこと」は、同じではありません。
だからこそ、写真家には、モデルをグラビア的なイメージに当てはめるのではなく、その人の身体そのものを見てほしいと思う女性もいるでしょう。
「誰かに見せるための裸」ではなく、「今の自分を残すための裸」。
そこに、記念写真としてのヌードと、グラビア写真との大きな違いがあるのだと思います。

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Give form to inner sensibility
良いモデルには様々な在り方があります。 ”気迫”で形にしていく人もいれば、内なる感性を表現・形に出来る人もいます。

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向井藍写真集『愛して、藍。』
4,400円
人物写真を見るとき、モデルの表情やポーズだけでなく、光の方向、身体のライン、画面の余白、視線、撮影者との距離などに注目すると、一枚の写真から多くのことを読み取ることができます。
『愛して、藍。』は、人物の魅力を一冊の写真集としてどのように構成しているのかを観察したい方にも興味深い作品です。ポートレートやヌード写真を撮影する写真家、モデル、クリエイターにとって、人物表現を考えるための参考資料として手に取ってみるのもよいでしょう。
「人を撮る」とは、単に身体を写すことではありません。その人が持つ雰囲気や存在感を、光と構図によって一枚の画面に定着させること。その視点から写真集を眺めてみると、また違った発見があります。
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