
脱皮
「普通」と言う言葉を基準に人の歩みは語れない
どれ一つとして同じでなく
どれ一つとして闇が無いわけでもなく
それぞれが抱える傷や痛みも
喜びも幸せも形は違う
「生」とは流動的で
未来に何が起こるのかもわからない
常に警戒しても生きられないが
油断は禁物
そして豊かな幸福な時間は大切に
初春の暖かな光で
部屋が暖まった時
吐き気の後の清々しさのような
熱気に満ちた夏がやって来ると思うと
うんざりしながらも幸せを感じる
汗をかき
シャワーをし
全てを流して
皮膚で呼吸をする
私は病気からも
貴方からも脱皮をする
poem : Maya Inoue / photo : Tetsuro Higashi

Poem / Photography 「春の日」