和をテーマにした撮影の難しさ

この写真は、京都で花魁の衣装で撮影できる「舞香」で撮ってます

スタイリストのセンスが抜群で、衣装も素晴らしい

・

着物や背景などもすべてひっくるめて、

和をテーマにした撮影が難しいのは、いかにして、彩度を抑え込んだ照明ができるか?

また、編集段階で色をどのようにして調整するか?

”手に負えない”ときには、消して他の色に置き換えることもする

一歩間違えれば、はっちゃめちゃな、とんちんかんな「絵」になってしまう

・

ところで、この「絵」に関して、色彩に関する絵画的な思考を始めてみよう・・

ピカソが「夢見る人」を描いた当時の絵にアンカー的な役割を担っていた「色」がある

サッカーで言えば、アンカー的な役割を担うポジション(今年のW杯では長谷部?)がある

様々な個性を生かし、緩衝するような働きをする

この時代のピカソであれば、「グレーっぽい濃い紫色」

この色の置き方こそが、その絵画のくさびとなり、ピカソのバランス感覚に収まりをつける

・

ところで、この「絵」関しては、

ワシリー・カンディンスキーの初期の色彩を思い浮かべてほしい

ワシリーのアンカー色は「白」であり、襟の白が同様な役割を担っている

赤、青、黄色、黒などの主張の強い色に見事に襟の白がバランスを与えている

・

それから、この「絵」には”胆”になる色彩が入っていることにお気づきだろうか

べっ甲色の簪の後ろに見える「明るいブルー」です。

この部分に指を置いて隠してみてほしい、そうすると、単に美しい絵には見えるが

特別な絵には見えない

この「明るいブルー」は視覚には入ってこないが、

この絵を確実に特別な絵にしている

・

白黒画像においては、影の出来方の美しさが基準となるように

色彩画像においては、アンカー的な役割を果たす色(部分)があり、

視覚的には気が付かないでいるが、

その絵を特別な絵にしている”隠れた色”の存在があることを知っておきたい。

 

 

Published by

不明 のアバター

Tetsuro Higashi

Tokyo Japn Photographer

「和をテーマにした撮影の難しさ」への1件のフィードバック

コメントは受け付けていません。