
陰毛の有無と性器が写り込む必然
近年、女性の身体表現に対する意識は大きく変化している。私自身の撮影経験と肌感覚からいえば、陰毛を完全に処理するのではなく、自然な状態のまま、あるいは適度に手入れをしながら残す女性が、従来より増えてきたように感じている。
写真家の立場から見ると、陰毛の有無は作品の印象を大きく左右する。陰毛がまったくない場合、撮影の角度や身体の動きによっては性器そのものが直接的に写り込みやすくなる。それは必ずしも人間の身体が本来持つ自然な姿を美しく表現することにはつながらず、画面に過度な説明性を与えてしまうこともある。
私にとって陰毛は、単なる身体の一部ではない。身体を自然に包み、直接性を和らげ、想像の余地を残すための重要な要素でもある。ヌード写真におけるエレガンスとは、すべてを露出することではなく、見せるものと見せないものの間に生まれる緊張と調和の中に存在するのではないだろうか。