写真家が向き合うべきは、裸そのものではなく、その人が発する気配なのだ

モデルが服を脱いだからといって、目の前に「ヌード」が現れるわけではない。

現れるのは、ひとりの人間である。

少し緊張し、呼吸をし、体温を持ち、その日の気分や疲れまでも抱えながら、そこに立っている。

写真家が向き合うべきなのは、裸そのものではなく、その人が発する気配なのだと思う。

ポーズは作れる。しかし、流れていく時間は作れない。

だから私は、形を追うよりも、その人の中を静かに流れている時間に耳を澄ませながらシャッターを切りたいのである。

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不明 のアバター

Tetsuro Higashi

Tokyo Japn Photographer