肉体というよりも何かのオブジェのよう・・

鏡の中に
もう一人の彼女がいる

肌は触れるためではなく
光を受け止める面になり
呼吸は消され
輪郭だけが残る

そこにあるのは
鼓動する肉体ではなく
意味を剥がされた形
置かれたオブジェ

視線は感情を忘れ
滑るように線をなぞり
欲望さえ
展示室の外に置いてきたかのよう

彼女自身もまた
それを見つめながら
自分から遠ざかっていく

鏡は
真実を映すのではなく
人を
ものに変える

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不明 のアバター

Tetsuro Higashi

Tokyo Japn Photographer